■ロボットが写真に。私は電話で自分の素性を初めに名乗りました。
業者は私の意図を理解したようで、面会の約束が出来ました。
車で業者に会いに行きました。
地元の方のようで大きい住宅でした。
奥様と幼児様がいらっしゃいました。
業者は脱サラでこの世界に入ってきたとのことでした。
パンフレットが郵送されてきて、害虫駆除の仕事を知ったそうです。
フランチャイズで本部にお金を支払い、講習会をして、仕事を開始したそうです。
しかし、途中から本部との連絡が取れなくなり、今では仲間に教える立場でもあるとのことでした。
電話が掛かってきたときに、大抵は嫌味を一方的に言ってくるそうでした。
私の場合は素性を先にいうので、会ってみようと思ったそうです。
家の中に通されて、対面で話すことができました。
私は板状の薬剤を想定して、違反かどうか話し出しました。
「それは私もわかっています。板状を使用していません。ですから違反はしていません。」
「---?」私は板状と固定した考えでしたので、チョット、不思議になりました。
「でも、薬剤の成分は合っているでしょう。」
否定の返事はありませんでした。
「食器を洗浄しなくていい、食品もそのままでいいと、どうしてそれがいえるんですか?」
彼は分厚いファイルの中から、1枚の書類を出しました。
分析成績書のコピーでした。
皿に付着したと思われる薬剤は検出できませんでした。---という主旨の書類でした。
「検出なしとでていますので、洗浄や養生は必要ないのです。」
彼は私の回答を待っているようでした。
私は分析書を見て、「持ち込まれた皿とありますが、分析機関のところで、実際にロボットを使用して、その皿を分析したとは書いてありません。」と回答いたしました。
私は続けました。
「では、分析で検出できなかったとしてみましょう。そこから一歩前進させて、だから皿を洗わなくてもいいと誰が判断したのですか?」
「本部の講習でそういっていました。」
「厚生省がそういっているのではないのですね。」
「厚生省は知っているはずです。今までなんのクレームもありません。」
「どうして厚生省が知っていると思ったのですか?」
「食品衛生協会でもこのやり方で通っています。」
「えっ」
「仲間が食品衛生協会にロボットの資料を提出して、なんのクレームもなかったといっていました。」
「神奈川県では板状を厨房などに使用しないように、通知を出していますが。」
「そうですか、しかし、板状を使用していません。」
板状でない---、私はまた不思議な感じになりました。
思案している私を見て、彼は何か心境が変わったのでしょう。
「私たちが使用できる、発明品です。」
彼はコピーした書類を見せてくれました。
発明に関するテレビ番組でした。
ロボットを公開している写真が載っていました。
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