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ペスコン

Author:ペスコン
印度菩提樹の木の下で仏陀は悟ったといいます。

“縁”で駆除された生命を供養し、根から吸収され、頭上に広がる緑の葉として、新たに蘇るように祈ります。

菩提樹をロゴとして、『正しい道』をめざします。

PCO=PEST CONTROL OPERATOR

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3.ゴキブリ指数での捕獲器設置の根拠は? (13)

■ゴキブリ指数の私の貧弱な認識
昭和55年頃でしょうか。
前の会社の研究所でのことでした。
ここで初めてゴキブリ指数を知りました。
研究所の方の実演を見せていただきました。

研究所に戻ってから、文献を調べました。
とはいっても、日本衛生動物学会の刊行誌だったか記憶は曖昧です。
1冊だけを見たという感じでした。
ザット目を通して、現場で通用するのかと疑問を持ちました。
チャバネゴキブリですと特に狭い空間に立体的に生息しますし、わずかな隙間にもいます。
私のPCOとしての作業を通して、現場の状況を反映しているのか疑問に感じました。

【配置方法】
飲食店の厨房ですと、仕込み・調理などの活動の邪魔にならないところに配置しなければなりません。
その上に、回収しなければなりません。
厨房の人が別の場所に移動したり、清掃して無くなる場合も考慮しなければなりません。
厨房にできるだけ多く配置しようとPCOが意気込んでも、限界がでてきます。
学者魂ですと、できるだけ多くといえるでしょうが、PCOはその地点から実際にあった捕獲器の枚数に引き下げなければなりません。
どの程度に引き下げましょうか?

(社)日本ペストコントロール協会発行『PCOのためのIPM 害虫別・施設別IPMマニュアル』11頁3行からを参照いたしますと、
厨房は5㎡に1枚程度を目安にとあります。

10坪ですと約7枚を目安に配置することになります。
床面は清掃などの水で濡れますから、配置に不適当になるでしょう。
作業台は厨房の活動に邪魔になるでしょう。
7枚の捕獲器を持って、PCOは何処に置くのがいいかと考慮しようとしても、結局、邪魔にならずに、回収できる場所に置くようになります。

【仮定】
配置方法:PCOは捕獲器を邪魔にならずに、回収できる場所に置く。


【防除作業】
PCOに任せた防除になると思います。
前掲書の13頁の防除作業の1番目に「吸引掃除機によるゴキブリの吸引」がでてきます。
私は掃除機で厨房のゴキブリを吸い込んだ経験がありません。
セミナーなどで掃除機でゴキブリを吸い込んでいる海外のPCOがいることを聞いた程度です。
まあ、それはそれとして話を進めましょう。
PCOが防除施工をいたしました。

【ゴキブリ指数】
事前調査と同様に配置した捕獲器を回収いたします。配置期間を7日間とします。調査の下の数字は架空のゴキブリの頭数です。

  捕獲器   事前調査    事後調査    
    1      40        20        
    2      30        10 
    3      20         9
    4      10         5
    5       5         3
    6       3         2
    7       2         1
指数:事前調査 110頭÷7枚÷7日=7.9
    事後調査  50頭÷7枚÷7日=1.0

【IPMの捕獲指数】
前掲書12頁です。
捕獲器が10個以下の場所では捕獲数の上位3位で算出とありますので、これで計算しなおします。
捕獲指数:事前調査 90頭÷3枚÷7日=4.3
       事後調査 39頭÷3枚÷7日=1.9
こちらの方が事後調査の数値は高目ですが、ともに再施工となりました。


【判断】
事前も事後も指数は1以上ですから、この場合は両者とも措置水準となります。
事後も措置ですから、駆除をしなければなりません。
警戒水準が1未満。
許容水準が0.5未満です。
つまりこの場合はPCOは許容水準をみたしていないので、再施工となり、許容水準をみたすまで繰り返すのでしょう。
(前掲書には指数だけではなく、絶対数・目撃数がさらに加味されていますが。)

【再施工の原因】
前掲書ではPCOに直接責任がこないように、総合的手段での一つとしてのPCOの施工と考えられます。
ただ再施工が何回も必要となる場合は何処かで妥協がでてくることも考えられます。
妥協のしわ寄せがPCOにこないことを期待するばかりです。

【負担】
1.指数管理をするために事前調査で捕獲器の配置。
2.         同上              の回収。
3.事後調査での配置。
4.   同上   回収。
従来の施工に以上4回の作業が加わります。
経費は何処が負担いたしましょうか?
PCOの負担が濃厚です。

【事例】
事例といたしまして、毎月の点検が8回、施工が4回(年12回)となっている特定建築物があります。
施工はベイト剤の補充が主です。
点検は捕獲器の点検が主です。
点検時にゴキブリの捕獲がある場合はその場で施工をしていました。
特に異常のない状態でした。
或る時、検査がありました。
検査の人は施工をしたのなら、その前後に調査が必要とおっしゃいました。
毎月の点検がそれを兼ねていますし、現在の体制でゴキブリを管理していると説明をいたしました。
しかし書類の「不備」となりました。
その結果、施工では前後に2回行くことになり、計8回の作業が増えてしまいました。
「不備」ということですので、弊社の負担となりました。

【疑問】
1.ゴキブリ指数はどんな研究が元になっているのでしょうか。

2.ある場所に数を数えたゴキブリを放し、ゴキブリが環境に慣れてから、捕獲器を仕掛けたという研究だったのでしょうか。

3.放したゴキブリの構成はどんなだったのでしょうか。成虫・幼虫・雌雄の構成はどのように決めたのでしょうか。

4.ゴキブリ指数というとゴキブリの種類は特定されていませんが、チャバネゴキブリ・クロゴキブリなども一緒でもかまわないと結論がされているのでしょうか。

5.捕獲数では1は1です。ということは成虫でも幼虫でも卵鞘保持雌でも同じ1であらわしていいと決めたのは何故でしょうか。

6.捕獲器にチャバネゴキブリとクロゴキブリの混在があるとした場合、種類に関係なく同じ1で表していいと、どのように決めたのでしょうか。

7.最近の施設によるゴキブリ指数の研究の発表はありますか。(私が読んだのは20年以上も前のことでしたので)

8.海外のPCOは指数管理をしていますか。ゴキブリ指数のことを知っていますか。評価はどうでしょうか。

【私見】
1.指数と聞くと何かデジタルのように感じてきます。1未満はいいけど1はダメというところでしょうか。
D端子があります。
デジタルの端子と思いがちですが、これはアナログです。
これと似たようなものに感じます。
ゴキブリ指数と聞きますと、数値管理をしているようですが、その実体は捕獲器に支えられています。
支えているところはアナログのように見えます。
極端にいえば「どこに捕獲器を置こうかな。」からスタートしています。

2.指数がそのままPCOの評価に置き換わらないか危惧いたします。

3.捕獲器のゴキブリは種類・構成を見て、判断の一つにしますが、指数では数字の捉え方になっていくでしょう。
クロゴキブリの駆除をしていた現場で初めてチャバネゴキブリの捕獲があったときには、ドキッといたしました。しかし、指数で見ますと、同じ1ですので、ドキッすることはなくなるこもしれません。

【備考】
薬剤の効果判定での指数を問題にしているのではありません。
日常的業務になった場合を心配しています。
捕獲器の配置がダメといっているのではありません。
日常業務で捕獲器は利用しています。
その利用にはゴキブリの種類・構成を捕獲器ごとに報告書に記載しています。
指数管理では数字だけになってしまいますので、かつての「+・-」表記の「多い・少ない」の判断のPCOを作り出してしまうのではと危惧しています。

(注)
前掲書を精読していませんので、表記に間違いがあれば私の責任です。
ご指摘していただければ、訂正いたします。
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